駅前旅館をいとおしむ

松尾 定行 著
「日本図書館協会選定図書」

定価1,760円(税込)
四六判 ソフトカバー 216ページ

〈本書の内容〉
 かつては〝商人の宿〟とも呼ばれていた駅前旅館は、戦後の復興を遂げた昭和30年代、鉄道の旅とともに手軽な〝旅人のお宿〟として機能していた。代々受け継がれてきた家業は、ビジネスホテルの隆盛、駅前再開発、後継者不足などにより、消えてなくなろうとしている。「きしゃ旅ライター」が和の情緒をたたえた駅前旅館に泊まる鉄道の旅を続けながら、家族でもてなしてくれる心温まる一夜、心と心のふれあう〝温かさ〟を求め、最後の駅前旅館の姿をまとめた渾身のルポを収録。
目次
・第一章 日本最後の駅前旅館に泊った
 村山旅館(北海道 上磯駅)/花岡旅館支店(秋田県 大館駅)/旭屋 旅館(神奈川県 山北駅)/だるま屋 旅館(石川県 津幡駅)/庄司 旅館(福井県 大鳥羽駅)/柏原 旅館(大阪府 柏原駅)/中村屋(兵庫県 竜野駅)/旅館 松の下(香川県 坂出駅)/網野 旅館(広島県 忠海駅)/いくよ 旅館 (福岡県 鹿児島線)
・第二章 駅前旅館に泊るローカル線の旅
 会津鉄道 線路際にたつ源泉かけ流しの温泉旅館でくつろぐ/飯田線 「中部日本縦貫鉄道」と共に歩んだ駅前旅館の今/木次線 農家が営む一軒の冷泉民宿を“トロッコ列車”でたずねる
・第三章 駅前旅館 全国現況リスト
 北海道から九州まで43旅館をレポート。
あとがきには、「きしゃ旅ライター」である著者の駅前旅館に対する愛情が込められている。

[著者略歴]
 松尾定行(まつお・さだゆき)1949年長崎県諫早市生まれ。長崎市と福岡市で幼少年期を、下関市で青少年期を送り、広島大学教育学部卒業。雑誌編集部に勤務したのち、1979年より独立し「きしゃ旅ライター」として鉄道・旅をテーマとする出版物の編集・執筆に取り組む。